指針


私は昭和39年に東京農工大学の獣医学科を卒業、製薬企業、食品企業などの研究室で医薬品の開発研究に関わって来ました。その中で2,3、の製品を世に出すことが出来ました。

医薬品の開発を通して感じた事は、「疾患の治療薬」ではなくて、「疾患予防の医薬品」の重要性を強く感じたことから「漢方薬の予防医学的利用」を強く願った私は、株式会社津村順天堂に入社しました

私は漢方薬の免疫学的作用に関する研究を進めました。その結果、漢方薬に特有な「補剤」と言う「体が長期の病気などで抗病力が弱っている人に用いる」漢方薬に免疫を賦活する作用の有る事を初めて明らかにし、がん患者さんのガンに対する抵抗性の賦活、また慢性感染症、日和見感染症など微生物感染に対して免疫賦活作用を示し、感染抵抗性の増強に有用で有る事などを明らかにして来ました。

 

この様な研究活動を通して、私は今日の慢性疾患、がんを始めとする生活習慣病等は「予防可能」な疾患と捉えて、東洋医学にある「治未病」(未病を治す。)考え方に立って、「病を未然に防ぐ」事の重要性を認識して、医薬品ではなく、日常的に摂取する「食品」による病気の予防を目指しています。