主な研究


 私が本格的に研究者としての通(道)を開いた研究論文です。
これ以前にも、In Vitroで抗体産生を行う試験方法、Marbrook法を使って研究を実施していましたが、オークランド大学(ニュージーランド)の彼の研究室に留学して、本格的に免疫学の研究を始めました。研究者としての原点となった研究論文です。本研究を以て順天堂大学、医学部にて医学博士の学位が授与されました。



54 Clones of cytotoxic lymphocytes can recognise uninfected cells in a primary response against influenza virus. Komatsu Y, Nawa Y, Bellamy AR, Marbrook J. Nature. 1978 Aug 24;274(5673):802-4.
53 The segregation of specific clones of cytotoxic lymphocytes in an in vitro primary response against influenza virus. 
Komatsu Y, Nawa Y, Marbrook J.
Immunol Lett. 1982;5(6):351-5.





 漢方薬の免疫学的作用・活性に関する研究の原点となった研究論文です。
漢方薬には「補剤」と呼ばれる一群の処方があります。 長期に渡る病気で体の抵抗力が無くなっている様な時に 用いて、生体の「抗病力」を賦活する作用があるとされています。 現代医学的に考えると弱った免疫機能を賦活する効果があると考えられます。 「補剤」として、有名な漢方薬処方 「十全大補湯」について免疫学的作用を実験的に明らかにした最初の研究で、「漢方薬の免疫学的作用、効果」に関する研究の原点となり、以後、多くの研究が実施され、本分野の研究・発展に多大な影響を与える事になりました。



十全大補湯の免疫応答に及ぼす影響
小松靖弘、武元則人、丸山博文、土屋博司、油田正樹、細谷英吉、篠原精一、浜田一
炎症. , 1986; 6(4): 405-408

十全大補湯の食細胞に及ぼす影響
丸山博文、川村秀樹、武元則人、小松靖弘、油田正樹、細谷英吉

炎症. , 1988; 8(5): 461-465

十全大補湯の免疫系に対する作用
武元則人、川村秀樹、丸山博文、小松靖弘、油田正樹、細谷英吉
炎症. , 1989; 9(1): 49-52

十全大補湯の免疫系に対する作用

武元則人、丸山博文、川村秀樹、小松靖弘、油田正樹、細谷英吉
炎症. , 1989; 9(2): 137-140

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